据置型の地上レーザ計測よりも広範囲な場所を計測する場合は移動体計測が有効です。

当社FounderのDukeは有人へりコプターや自動車からの移動体計測の業務実績があります。
特に空からのレーザ計測は樹木などが繁茂していても地表面のデータ取得が想像以上に可能です。
上記左写真は取得された生データですが断面解析をしているのが右の写真になります。
中心にあるのが家などの構造物があり縦に大きくギザギザしているのが樹木で道路とみられる構造物があり
さらに樹木が山肌に生えているのがよくわかります。
4mのメッシュも表示されているので樹高や構造物の高さや道路幅なども判読できます、一番下をトレース
すると地表面になります。
樹木や構造物などを除いたデータ処理をおこない地表面の等高線データを作成し、既存の道路台帳などの
データと合成処理をしたり、道路改良(拡幅工)をおこなう基礎資料として活用いたしました。

最近では非常に小型のレーザスキャナも登場しており
±3cmの精度ですが上記有人ヘリコプターでは数百万の
費用がかかった空からの計測がドローンに搭載できるため
ほぼ概ねその三分の一の費用で計測が可能となります。
この計測機はStencilという計測機でIMUとレーザスキャナを 組み合わせた装置で、GPSなどの自分の位置測位情報無し でモバイルマッピングが可能なシステムになってます。
GPSなどの測位情報無しでモバイルマッピングが可能なので 地下空間などGPSの観測ができない場所の3Dデータの取得も
可能です。より正確に計測データを管理するためには トランシットなどの従来の測距儀と組み合わせる必要があります。
色情報がないので同時に全方位動画などを取得して計測する
手法を当社では提案しています。
Stencilの計測イメージはこちらです、計測して直ぐに手元のタブレットで計測データの確認ができます。
このスキャナを用いれば据置型レーザスキャナで計測箇所を何箇所も移動するような計測手法より安価に
計測をすることが可能になりますし、地上レーザ計測の補完計測にも使用できます。
その他据置型地上レーザスキャナの補完計測用の小型スキャナ
前述のStencilを用いても可能ですがStencilは±3cmなのでどうもその点が気になる方にお勧めの計測機が
DPI-8X ハンディスキャナやArtec Space Spiderなどです。計測精度もさることながら色情報を同時に取得して
点群にマッピングするので現在主流となっているいわゆる据置型(地上型)レーザスキャナも色情報を同時に
取得するので補完計測としては完璧です。
またArtec Space Spiderは非常に細かな物の計測などにも向いております。
例えば指を非接触で計測すれば指紋の凹凸なども計測できるレベルの分解能(変化判読能力)を
持っています。
一例としてキーホルダーの計測をしてみました、一般的に計測精度が多少悪くてもダウンサイジング(縮小)
する場合はさほど問題になりません。しかしキーホルダーの大きさのものを10倍に拡大するとしましょう、
正確に凹凸を計測できていなければ三次元データとしてプリントアウトする場合拡大した場合にオリジナルを
正確に再現できません。
写真のような小さなキーホルダーも非常に精細に計測できるのがこの計測機の特徴です。
当社では三次元計測を単におこなうのではなく、目的に応じた三次元計測の計測機の提案からおこない
お客様のニーズにしっかりとお応えします。